こんにちは!
清晏(せいあん)です。
今回の記事では、
書道の魅力と書道がもたらす効果
について、お伝えしていきたいと思います。
書道は年齢を問わない趣味で、習い事の中でも高い人気を誇っています。
皆さんの中にも子供の頃に書道を習っていたり、周りに書道を習っている子がいたりしたのではないでしょうか?
そんな大衆文化ともいえる書道の魅力を深掘りしていきたいと思います。
没入感と充実感を得られる (良い集中と悪い集中)
【精神統一】書道はなぜ集中できるのか?
書道をやることで集中できる理由の1つに
「トメ・ハネ・はらいを書くときは意識を一点に集中せざるを得ないから」
ということが考えられます。
書道は身体(特に腕)をコントロールすることで技量を高めていくので、少しスポーツに似ています。
特に複雑な動きをするスポーツをしている時は、雑念が浮かぶ余地がほとんどないように、書道も一度にたくさんのことを意識しながら書く必要があるので
自然と集中力が高まっていきます。
充実感のある集中と罪悪感のある集中
人は物事に集中している時は、マインドフルネス状態になる(意識を「今」に置くことができる)ので、過去の後悔や未来の不安から解放されます。
集中状態にも幸福感や充実感を高めるものと、後悔や罪悪感を刺激するものがあります。
質の良い集中は、時間を忘れて没入した後に満足感を得られますが、質の低い集中は、後で振り返った時に、虚無感や「無駄な時間を消費してしまった」という後悔の念が生まれやすいです。
【実体験】どんな時に充実感のある集中状態に入れるのか?
何に集中すると時間の質を高められるのかは人によって異なるので、自分自身の感覚に従って判断していくことが大切です。
例えば、私の場合、
・書道・ペン字
・ストレッチ
・家族・親友・パートナーと過ごす時間
・読書
などは、質の良い集中力を感じています。
逆に、
・ネットサーフィン
・ネガティブな言葉にとらわれている時間
などは、エネルギーを消耗するだけの時間になってしまうので、後悔の念が強くなってしまいます。
基本的に、自分の意図と反して(無意識の癖に流されて)いる時は、自分の人生を自分で選択できていない感じがするので、自己効力感が下がっている感じがします。
【デジタルデトックス】書道がリフレッシュに繋がる2つの理由
情報を遮断することで、脳の負担が軽減されるから
ネットサーフィンが疲れて、書道がリフレッシュに繋がる理由として、
「情報を遮断することで、脳の負担が軽減されるから」
というものがあります。
ネットサーフィンだと、自分が意図的に情報を選んでいるというより、記事や動画を見ている時になんとなく興味が湧くものをランダムにクリックしている可能性が高いです。
皆さんの中にも、
「その時の自分の興味の赴くままに見ていたはずなのに、終わってみるとそこまでの充実感はなく疲れている。」
という経験をした人は少なからずいると思います。
これは、あまりに情報が多く脳内に流れ込んできて処理が追い付かなくなったり、脳が興奮状態になってエネルギーを消耗したりしていることで起こる現象だと言われています。
一方で、書道は基本的に「筆先」に意識を集中させるので、余計な情報が入りにくいです。
(雑念が入ると、字がブレるのですぐに心が乱れたことに気づきます。)
また、ネットでなくても、日々の仕事や家事など日常生活を送るだけでさまざまな情報ストレスにさらされ続けるので、
それらの情報から距離を置いて脳をリセットする時間が必要になります。
その点、瞑想状態に入りつつも字に磨きをかけられる「書道」は脳をリフレッシュさせる良い趣味になると考えています。
墨の香りがリラクゼーション効果を発揮するから
書道で使われる墨の主な成分は「煤(すす)」、「膠(にかわ)」、「香料」なのですが、
この中の「香料」に癒されることがあります。
実際、アロマやお香の種類でも「墨の香り」というものがあるくらい、リラックス効果は高いとされているんですね。
このように、字を書く行為からだけでなく、墨の香りからも心の落ち着きを得られるのも書道の魅力の1つです。
【芸術に触れる】書道は芸術の中でもたしなみやすい文化
芸術に触れることは発想力や創造力を豊かにすると言われている一方で、捉えどころのなさから「芸術は難しい・分からない」と興味をもちにくい一面もあります。
たしかに芸術の定義は1つに決まるものではないと思いますが、個人的な考えを言うと、
芸術分野へ最初の1歩を踏み込もうとするときは、哲学的なことはいったん脇に置き、興味が湧いたり楽しそうだと感じたらやってみる、というスタンスで良いと思っています。
まずはやってみて、自分に合いそうだと思ったら、じっくりと取り組んで理解を深めていくというスタイルが芸術を楽しむコツなのではないかなと思っています。
特に書道は芸術の中でも比較的費用がかからず、気軽に始めやすいです。
よって、芸術をたしなみたいという方は、芸術への入り口として書道を選ぶのも良いのではないかなと思います。
また、初めは気軽な気持ちで始めたとしても、心惹かれたところから生まれたパワーは物事を極める原動力へと繋がっていきやすいです。
私も書道を始めたのは「綺麗な字を書きたい」という純粋な気持ちからでしたが、
年月を経るごとに「綺麗な字を書くこと=書道」というわけではないことに気づかされたり、書道の可能性について考えさせられたりしています。
このように、1つの出会いが思いがけず自分の興味や考えを深めることもあるので、
「芸術は自分にはちょっと…」と必要以上に気後れせずに取り組んでみると、案外良いものを得られるかもしれませんよ(^^)
【実体験】自律神経失調症の時に書道が癒してくれた
興奮状態にさらされやすい現代におすすめなのが書道
私は大学生の頃にスポーツのし過ぎで腰椎看板ヘルニアを発症し、その後、めまいや肩こり、吐き気に襲われた時期が1年以上ありました。
その頃は、その症状にいつ襲われるのか分からないという不安から、学校の授業に出席するのすら怖くなっていました。
そんな時でも、自分の心身のバランスを取ってくれるのが書道でした。
書道をやり始める直前までは何となく気持ち悪い状態が続いているのですが、一度やり始めると字を書いている時間だけはなぜか吐き気が抑えられていたのです。
なぜ書道をやっている時は不調が気にならなかったのか自分なりに考察した結果、
「副交感神経が優位になり、心身の状態が整ったから」
ではないのかなと、予想しました。
私は普段から緊張しやすく、無意識に奥歯をかみしめてしまうなど、なにかと体に力が入りがちなところがあります。
しかし、書道をやっている時は姿勢を正し、呼吸を落ち着けながら静かに集中していくので、自然と程よく体から力が抜けていきます。
おそらく、この状態を作ることが心身を整えることに繋がっているのだと思います。
今振り返ってみても大学の時に関わらず、少し体調が悪いくらいであれば書道をしているうちに治ったという経験は何度かありました。(※もちろん、大きな病気の時は一刻も早く病院に行ったほうが良いですが。)
交感神経が優位になりがちな社会生活の中では、日中少しでも心身の力を抜く時間は大切だと感じました。
字を書く機会が減っているからこそ書道の良さが光る
デジタル化が進むほど、手書き文字の美しさが珍しいものになり、人々の目を惹き付けるものになると考えられます。
全ての人間が綺麗な字を書ける必要はないのかもしれませんが、「いざとなれば自分で綺麗な字を書ける」という経験は、自信に繋がっていくと思います。
また、書道などの手書き文字は人間の一番身近で残り続ける文化の1つだと思うので、そういった一見小さなものを大切にしていくと幸せを感じる時間が増えていくのではないでしょうか。
今回の記事のまとめ
以上、
書道の魅力と書道がもたらす効果
というテーマでお伝えしていきました。
やはり書道の魅力を感じるためには、実際に自分でやってみるのが一番だと思います。
書道に興味が湧き始めた方は、この機会にやってみてはいかがでしょうか(^^)
それでは、また!