こんにちは!
清晏(せいあん)です。
今回の記事は、
あなたの身体に「字がきれいな人」を憑依させる方法(美文字スキルをインストール)
というテーマでお送りしたいと思います。
綺麗な字を書いたり、字の書き方を人に教えたりするときは理屈で理解することがとても大切なのですが、
同等、又はそれ以上に大切なのが、
綺麗な字を「感覚的」に理解して書けるようになっていくことです。
どれほど理屈で字の書き方を理解していても、それを再現できなければその理論が正しいのかを証明できませんし、綺麗な字を書くという目的も達成できないからです。
というわけで、さっそく自分の手に綺麗な字を覚え込ませる方法をお伝えしていきます!
①なぜ、字を上手く書けないのか

【原因①】綺麗な字を知らない
人は毎日何かしらのタイミングで手書き文字を書いているはずなのに、意外と綺麗な字を知っているようで知らないのです。
例えるなら、慣れ親しんだ場所であっても、その場所の細かい部分の特徴を質問されたときに思い出せないのと同じ感覚でしょうか。
日本人だからといって古文を読めるわけではないのと一緒で、ひらがなやカタカナ漢字を知っていても、それらの正しい字形までは理解していない人は結構いるものです。
綺麗な字を書こうと思ったら、自分の字に対する記憶を一旦リセットしてフラットな気持ちで学び直しをする必要があります。
【原因②】丁寧に書けば綺麗になると思い込んでいる
字を綺麗に書けない人へのアドバイスに、
「丁寧に書けば読みやすくなります」
と答えているものがありますが、これが通用するのは元々綺麗な字を書くスキルを持っている人が何らかの事情で、雑に書いたり手抜きをしたりしている時だけです。
過去も今も綺麗な字を書けたことがないと感じている場合は、いくら丁寧に書いたところで綺麗な字を書けるようにはなりません。
その理由につきましては、こちらの記事で詳しく解説しています。
↓
②【オリジナルを求めない】最初は「型」にハメにいくことが大切

「守破離」という言葉があるように、綺麗な字を書こうとしたら自己流ではなく、まずは基本の「型」にはめていくことが大切です。
「型」へのハメ方 ①お手本をなぞり書きする
お手本のなぞり書きはペン字練習の鉄板ですが、何も考えずになぞるだけでは上達しません。
なぞるときにもいくつかのポイントを守る必要があります。
具体的には、
①字形(図形でいうと何型に分類されるかを確認する)
②ペン先の入れ方、止め方まで
③文字の中心
④1画1画の運筆(字を書くときのペンの運び方)
の4つをなぞりながら確認していくことが大切です。
【例】「あ」をなぞるとき

例えば、この字をお手本としたときに、なぞりながら考えてもらうのは、
①字形(図形でいうと何型に分類されるかを確認する)
→正三角形に収まる字形。
②ペン先の入れ方、止め方まで
→1画目はマスの左上の斜線上から入って、やや右肩上がり。縦の中心線をやや超えたところでストップ。
③文字の中心
→マスの中央に字のどの部分が来るかを確認する。
④1画1画の運筆(字を書くときのペンの運び方)
→1画目はやや右上がり。
→2画目が字の軸で、ペンの入りは縦の中心線上。その後はやや左側に膨らませながら書く。
→3画目は横の中心線を越えるようにやや右上がりを意識しながらゆったりとカーブする。
…こんな感じで、考えながらなぞっていきます。
初めのうちは「こんなに細かく考えながら書けないよ」いう方もいると思いますが、徐々に慣れていけば全然問題ないです(^^)
自分のできることから少しずつ意識を変えて取り組んでみましょう。
「型」へのハメ方 ②筆順(又は書き順)を守る
筆順は「こう書いたら整った字を書きやすいですよ」というナビゲーションのようなものです。
最短ルートで綺麗な字を書けるようになりたいのであれば、筆順通りに書く練習をしたほうが良いです。
書き順が適当だと、点画がつながらなかったり、本来短く書くべき点画が長くなってしまったりなど、字に矛盾が出てきてしまいます。
「型」へのハメ方 ③解説をよく読んでその通りに書く(流し読みはNG)
解説は基本的には逐語的に捉えて書きます。
解説に書かれていることを疑わずに真に受けて書いていけば良いです。
ただ、逐語的に捉えて書いているのにも関わらず、手本と自分の字にズレが出てくる場合もあります。
その場合は、自分の無意識のクセが字に表れている可能性があるので、自分にだけ通用する解説を自分の為に作っていく必要があります。
自分専用の解説の作り方については、こちらをご覧ください。
↓
③ハードルは1つ1つ越えていけばいい

字を練習していくうちに、自分ができていないところにたくさん気づくようになってくると思います。
最終的には全てを直していくことになるのですが、一度に複数のことを意識して治すのは至難の業です。
なので、自分の字を直すときは1か所ずつで大丈夫です。
1か所ずつ確実に修正していけば、最終的にはお手本に近い綺麗な字を書けるようになっています。
④【補足】考えるポイントを絞る

スランプに陥る2つの理由
綺麗な字を書けなくてスランプに陥っている時は主に2つの原因があります。
①身体的疲労
②頭脳・精神的疲労
「分かっているのに書けない」という状態の時は、①の可能性が高いです。
書き過ぎて疲れているのでいったん休みましょう。
一方、「なんでか分からないけれど上手く書けない」という場合は、②のパターンですね。
理由も分からずに書き続ける時間ばかりが増えていくときは、頭を使って書けなくなっている可能性が高いです。
そういう時は、いったん立ち止まって、手本を見て見落としている部分はないかをよく確認して、インプットの時間に当てましょう。
どこで頭を使うべきか(正しい悩み方)
漠然と「何故だか上手くいかない」と悩んでいたり、戦略も立てずに行き当たりばったりの練習をしていたりすると
練習時間ばかり増えてしまったり、効果的でないことを繰り返しやったりしていた、なんてことになりかねません。
そこで、何かに悩むときは独自の発想力やひらめきに頼るのではなく「調べる」という行動に出ましょう。
お手本や解説を複数見ることで、最適な情報を脳内にストックしていくことが大切です。
⑤今回の記事のまとめ
以上、
あなたの身体に「字がきれいな人」を憑依させる方法(美文字スキルをインストール)
というテーマでお送りしていきました。
綺麗な字を書ける人が持っている情報を自分の中に丸ごと取り込むイメージで練習していくことが上達のカギです(^ω^)
それでは今回はこの辺で!
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