こんにちは!
清晏(せいあん)です。
皆さんは、自分が欲しいと思っている能力を別の人が持っていた時、どのような感情を抱きますか?
おそらく、これは大きく2つにタイプが分かれるような気がします。
純粋に羨ましいと思いつつ、あの人は才能があって基が違うから、自分にはできない…と思う方、
あの人が頑張っているんだから、自分も見習って頑張らないと!…と思う方。
どちらの感情を抱いても良いのですが、物事を上達させたいと思う方は、後者の考え方を取り入れた方が早く成長できます。
そこで、今回の記事では、“「この人にしかできない」から「誰にでもできる」に変えていくことの大切さ”というテーマでお話ししていきたいと思います。
①「一子相伝」もカッコいいけれど…
一子相伝とは、学問・技芸などの奥義・秘宝を自分の子の中でも1人だけに伝承することを言います。
一子相伝に限らず、「古くから伝わる秘密を限られた人や集団だけが知っている。」という状態は、なんとなく神秘性を感じさせるものがあります。
一部の伝統芸能などはそれに含まれるかもしれませんね。
個人的に、秘宝には幻想を抱いておきたいので、そのままにしておきたいような気がするのですが、やっぱり知りたいような気もします。(ドッチヤネン( ̄Д ̄)ノ)
ただ、一つ思うのは「人に有益で素晴らしいものであるならば、是非世のため人のために普及して欲しい。」ということです。
②社会は情報が普及することで発展してきた
今、私たちはインターネットを駆使して様々な情報へアクセスすることができます。
一昔前は、ピアノを習いたいと思えばピアノ教室へ、料理を学びたい人は料理教室へ、勉強ができるようになりたいと思えば学習塾へ行くことが主流でした。
今はどうでしょうか?
勿論、ライブの良さは今も変わらないですが、YouTubeではそれぞれの分野でプロの方たちが動画配信してくれています。また、アプリも様々なタイプのものが開発されてきています。
無料で知識や技術が提供されるようになったおかげで、外へ出向かなくてもある程度は独学できるようになりますし、現代は多くの方が自己実現しやすい社会に発展しているのです。
③「あの人は特別だから。」が生む弊害
何かの分野で自分より実績を上げている人を見たとき、「あの人は、凄いな、さすがだな。」と思うことは良くあると思います。
同時に「あの人は、特別だから(自分には無理)」という考えを抱くこともあるではないでしょうか?
確かに、この考えにはメリットがあります。
例えば、音楽やスポーツなど、ある程度遺伝的要因が強いとされているものだと、どれほど一生懸命取り組んでも太刀打ちできない壁が出てくると思います。
そういった場合は、「今の道より自分に合った道があるよ。」という意味で自分自身にけりをつける為に必要な考え方だと思います。
ただし、この考えが適用されるのは歴史に名を刻むようなプロの音楽家やオリンピック選手など、猛烈な練習量に加え、遺伝子レベルで壮絶な戦いを繰り広げている世界だけで良いかと思われます。
なんでもかんでも遺伝子のせいにしていると、何も始まらないというのもありますが、基本的にほとんどの物事は後天的な努力で何とかなるからです。
特に、ペン字は誰に対しても可能性が開かれている分野です。
字が綺麗な人は、単純にその努力量が凄まじいのです。そして、その努力量は本人の信念の強さにかかっています。
なので、今何かに取り組もうとしている方は、人の成功を自分を見切る為の材料にするのではなく、自分をやる気にさせる起爆剤として使ってほしいと思います。
④「誰にでもできる。」という考えが社会へ与えるメリット
「誰にでもできるならば、実際にやってみよう。」と前向きな循環が社会で出来上がった場合、今まで打ち破られてこなかった記録や常識が次々と塗り替えられていきます。
何かを良い方向へ変えていく様子は見る側も楽しいですが、挑戦している本人が誰よりも楽しいはずです。
自分が挑戦して楽しんでいる様子が、周りの人に伝われば自分も社会も幸せになります。
⑤「誰にでもできる。」という考えのデメリットを乗り越えて、行動しよう
「この人にしかできない。」思っていたことが「誰にでもできる。」と気づいたとき、メリットとデメリットが両方生まれます。
メリットとしては「憧れていたことが自分にもできると知り、その理想へ向けて自分が近づきたい。」という肯定的な気持ちが生まれることです。
一方で、デメリットは「自分にもできると知ってしまったことで、今まで目標を達成できなかったのは、それに必要なリサーチや行動が追いついていなかったから。」という現実を突きつけられること、
また、「自分にもできて、他の人もできるということは、今凄い実績を出している人も能力的には大差ないじゃん。」という結論を導き出し、安心して、それ以上行動しようと思わなくなることです。
前者のデメリットは捉え方ではメリットになりますし、本人が動き始めれば解決しますが、後者の場合は理屈で満足してしまっているので物事の醍醐味を得られていません。
そういう方は「行動を起こし続けられる人の凄さや、行動することで得られるメリットとの大きさ」を身に染みて感じる必要があります。
何も考えずに行き当たりばったりの行動は控えたいところですが、自分の理屈は社会に通用するか実際に行動することで検証していきましょう。
⑥まとめ
以上、“「この人にしかできない」から「誰にでもできる」に変えていくことの大切さ”というテーマでお話しさせていただきました。
何かを始めるときは、それを続けるに値する肯定的な意味づけがあると、途中で投げ出しにくくなります。
そして、その意味づけが強烈であればあるほど物事を継続して取り組みやすくなります。
「ペン字の練習」という一見小さな物事に対して、技術面だけでなく考え方も合わせてお伝えしているのはその為です(*^^*)
焦らず、一歩一歩進んでいけば良いので着実に練習を進めていきましょう!
それでは今日はこの辺で。