こんにちは!
清晏(せいあん)です。
手書き文字は、普段自分が話している言葉と同じくらい、人の性格や無意識の部分をあぶりだすものだと私は考えています。
言葉選びに気を配っている人は多くみられるものの、自分の書く字にまで意識を向けている人は意外と少ないように思います。
その中で、自分の字にコンプレックスを抱いて何とかしたいと思っている方には、きっとこの記事がお役にたてるのではないかと思います。
字を書くことは、自分の意見や思いを見える形にすることで、自分と向き合ったり、相手に気持ちを伝えたりすることに繋がります。
そして、手書き文字を話し言葉と同じくらい大切にできたら世界はもっと優しくなれると思うのです( ̄▽ ̄)←
では、さっそく行きましょう!
①綺麗な字が無意識に人に影響を与えている例
例えば、取引先の企業やお客様へ手書きのお礼状を書くことになった時、どんな人が選ばれやすいでしょうか?
大抵は読みやすい字や綺麗な字を書くことができる人が選ばれると思います。
例え、「字は読めればいい派」の人が社内に多くいたとしても、こういった場面では「お礼状なんて、読めればいいでしょ。」という発想にはならないと思います。
つまり、何が言いたいかというと、
綺麗な字は、
「あなたを尊重していますよ。」
「軽く扱っていませんよ。」
という誠実さを相手方に示すことができるのです。
字は時に、「会社の顔」にもなり得るくらい、人に強い影響力を与えます。
全ての人間が綺麗な字を書けるようになる必要はないのかもしれませんが、
それでも(綺麗な字を書ける人は社内に1人はいてほしい!)と思うくらい、字を書くスキルは重宝されるものだと思います。
②「字にはその人の内面が映し出される」の真意
よく、「字はその人の内面を映し出す」と言いますが、これはどういうことなのでしょう。
「字が綺麗な人は性格が良くて、字が下手な人は性格が悪い。」なんて言われたら、たまったもんじゃありません(笑)
そういうことではなく、
字には、その人の配慮が表れるということです。
これは、言葉と同じことで、
例えば、お母さんが忙しさから子供にかまってあげられなくて、
その子供が心の中で、(お母さんと一緒に入れなくて寂しい…)と、思うとしましょう。
その時に、子供が
「お母さんが好きだから、もっと一緒にいたいよ。」
というのと、
「お母さん、冷たいよ。」
と、言うのでは与える印象が違います。
一人の子供の心から印象の違う2つの言葉が生まれています。
もとをたどれば同じ思いのはずなのに、表現方法の違いでお母さんの受け取り方も変わってくるはずです。
字も、その人の人格や性格に問題があるのではなく、その人なりの「配慮」を相手方に示すことができるかが重要なのです。
誰もが優しい心を持っていることは、人間であれば皆分かっているはずですが、それを表現するのと、しないのでは印象が変わってしまいます。
自分の字を見て、劣等感や罪悪感を感じる人は、自分でも自覚しないうちに「相手に思いやりのある字を書きたい。」という気持ちを秘めている人だと思います。
③相手(読み手)の立場に立って字を書くにはどうすればいい?
相手の立場に立って字を書く方法は、
ズバリ「自分が読みやすい」と感じた字を研究することです。
自分の字があまり上手くないと感じたということは、逆に言うと上手いと感じた字が身の回りにあったということだと思います。
自分が「このくらいの字を書けるようになったらいいな。」と思える字をいくつか集めて、再現してみましょう。
書道では「臨書」といって、お手本をそのままそっくり書くという練習方法があるのですが、
いろんな字を書いていくうちに「モノマネ」が上手くなり、
自分の字の表現の幅が広がります。
自分の字のレベルを引き上げてくれそうな字を選んで、どんどん練習してみましょう。
やっていくうちに、読みやすい字や綺麗な字の中に存在する規則性みたいなものにも気付けるので、勉強になりますよ(^^)
④今からでも遅くない!自分のペースで字の練習をしていこう
皆さんの中には、
「書道や字の習い事は子どもの頃からやっていないと厳しいんじゃないかなぁ。」
と、やってみたい気持ちと不安な気持ちが入り交ざっている方がいるかもしれませんね。
実は、書道やペン字は大人にも人気の習い事で、大人から始めても全く問題ないのです。
特にペン字は日常的に役立つものである上に、数ある趣味の中では比較的安価で始められます。
というわけで、今の字を何とかしたい人や、新しい趣味を作りたい人にはペン字はおすすめですね。
⑤今回の記事のまとめ
人間の心にとって手書き文字の持つ力は、結構大きいと感じられたかと思います。
字を書くことは文化の一つであり、文化には人の心が宿っています。
どれほどオンライン化が進んでも、手書きの文字はこの先も残されていくでしょう。
この機会に自分の字と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。
それでは、今回はこの辺で。