字を整えると何が変わるのか?不完全さと向き合うようになった話

毛筆(書道・デザイン書道・書写・習字、筆文字アート、他)

こんにちは、清晏(せいあん)です。

今回の記事では、字を整えると何が変わるのか?不完全さと向き合うようになった話というテーマでお話していきたいと思います。

私は硬筆や書道を通して、字だけではなく内面も変化していきました。特に書道は私の人格形成に深く影響していると思います。

自分の不完全さと向き合うようになった

字を書いていて得られた内面の変化で特に大きかったものは「自分の不完全さと向き合えるようになったこと」です。

字を書いているとき、私は常に「いらないものをそぎ落とす」感覚を意識しています。

綺麗な字には、線のがたつきや震えがありません。

そこには、その字にふさわしくない情報が存在していないのです。

余計なものを取り除くことで、文字そのものの美しさが浮かび上がってきます。

そしてこの感覚は、いつの間にか自分自身の在り方にも影響を与えるようになっていました。

書道は、自分の無意識の癖を暴く

書道をしていると、自分の無意識の癖がよく見えてきます。

たとえば臨書(お手本をそのまま書くこと)では、最初の一枚は驚くほど忠実に書けることがあります。

しかし、繰り返していくうちに、少しずつ手本からズレていきます。

気づけば、自分の書きやすい形に寄せてしまっているのです。

そのたびに、「また我が出てしまった」と気づかされます。

書道は、ただ技術を磨くものではなく、

自分の無意識や思考の癖を映し出す鏡のような存在だと感じています。

「今この一画」に集中する

筆を持つと、意識はとてもシンプルになります。

「今、この一画を書く」

それだけに集中します。

過去の出来や、次の一筆のことは考えません。

ただ、この瞬間にすべての意識を向けます。

この感覚は、日常生活にも影響しました。

余計なことを考えすぎず、「今やるべきこと」に集中する力が自然と身についたと感じています。

そぎ落とした先にある「本質」

書いていると、「これ以上は削れない」と感じる瞬間があります。

そのときに残っているものは、自分の中で抽象化された「美の本質」です。

余計なものをすべて取り払った結果、

本当に必要なものだけが残る。

その状態にたどり着いたとき、強い達成感と同時に、深い納得感があります。

欠点に向き合うという選択

書道を通じて、私が大切にするようになった価値観があります。

それは、

欠点から目をそらさないことです。

うまく書こうとするよりも、

「何をしてはいけないか」を明確にする。

余計な力み、癖、勝手な解釈。

そういったものを一つずつ取り除いていくことを意識しています。

すると不思議なことに、

自然と整った、美しい字が現れてきます。

不完全さは、可能性のかたまり

うまくいかないとき、以前はネガティブに感じていました。

ですが今は、そうではありません。

書道を通じて、

不完全さにこそ可能性が宿っていると感じるようになりました。

課題があるということは、伸びる余地があるということです。

そこに丁寧に向き合うことで、自分のポテンシャルは引き出されていきます。

「足さない美」という考え方

私の美意識は、書道を通して大きく変わりました。

足すのではなく、引く。

飾るのではなく、素材の良さを引き出す。

いわば「足さない美」です。

この感覚は、日常生活にも影響しています。

特別なものを求めるのではなく、

すでにあるものに目を向ける。

健康で、安全に暮らせている。

それだけで十分だと感じられるようになりました。

そこには自然と、感謝の気持ちが生まれます。

調和して生きる

書道では、一つの線だけが美しくても字としてはしっくりきません。

すべてが調和して、はじめて作品になります。

この感覚は、生き方にもつながっています。

周囲との関係、自分の中の矛盾した感情。

それらを無理に消すのではなく、調和させる。

全体のバランスを整えることが、心の安定につながると感じています。

人事を尽くして、あとは委ねる

書く前には全体を見ます。

ですが、書いている最中は一画に集中します。

やるべきことをやったあとは、流れに任せます。

この感覚は、そのまま生き方にもなりました。

コントロールできることには全力を尽くす。

それ以外は手放す。

そのバランスが、自分にとってとても自然に感じられます。

【まとめ】自分らしさと普遍のあいだで

書道を通して気づいたことがあります。

それは、

自分らしさと普遍的な美は対立しないということです。

むしろ、普遍に向き合い続けた先に、

自分らしさがにじみ出てくるのだと思います。

だからこそ私はこれからも、

自分なりの美の哲学を、静かに追求し続けていきたいと思います。

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