こんにちは!
清晏(せいあん)です。
ペン字の練習は教室に通ったり、通信教育だったり、独学だったり…人によってさまざまな方法をとっているかと思います。
どの練習方法でも欠かせないのが「先生」の存在です。
例え独学でも、テキストに書かれている字や解説を目に通すことになります。
字を綺麗に書く為には、本人の努力とそれをサポートする先生やテキストの存在が必要となります。
ということで、今回の記事では「自分に合ったペン字の先生を見つけよう」というテーマでお話ししていきたいと思います。
この視点はペン字の先生に限らず、どのような分野でも言えることだと思うので参考にしてみて下さい^^。
①分かりやすい指導をする
分かりやすい指導とは、どういうことをいうのでしょうか?
私の意見としては、生徒さんが「これなら私にもできそう!」と思ってもらえるような指導のことだと考えています。
勿論、練習しなくても書けるような字がお手本だとよろしくないので、お手本としてのクオリティはしっかりと保たれていなければなりません。
その上で、綺麗な字を書く為のプロセスを知識や技術として伝えられることが大切です。
プロの舞台パフォーマーなどは、「自分にもできそう。」と多くの人に思われてしまうのはあまり好ましくないと思いますが、
先生は自分の凄さや希少性をアピールするのではなく、一見ハイレベルに見えることでさえも、人に理解してもらえるように分かりやすく伝えることが仕事です。
なので、生徒さんが先生の指導を聞いて
「さすが先生!私には先生の仰ることが奥が深すぎて、理解できそうにありません。」
と言われてしまってはアウトなのです( ̄Д ̄)ノ ペシッ
むしろ、そういう生徒さんに対しては幻想を解くことが大切で、「この字の綺麗さにはこんなカラクリがあって、コツさえ掴めば誰でも書けるんだよ。」ということを、論理的に伝えていく必要があります。
②自分が習いたい字体と先生の専門分野が一致している
字にも、ひらがな・カタカナ・漢字・数字・アルファベットなどの種類がありますし、書体も、楷書・行書・草書など、さまざまなタイプがあります。
先生であれば、どんな字体でも基本的なことは学んできているはずですが、その先生にも得意分野とそうでない部分では腕前に偏りが出てきます。
よって、自分が「漢字の楷書を習いたい」という場合は、「草書と仮名が得意です。」という先生ではなく、漢字の楷書が得意な先生の方がいいのです。
③先生の字が自分の理想とする字と一致している
先生の字が自分の書きたいと思う字であることは練習に対するモチベーションを高めてくれます。
人は「好き」に向かって進んでいきたい気持ちを持っているので、基本的には手に入れたいと思えば思うほど、行動を起こすことができます。
そういった意味でも、練習を始める最初の段階で自分がどんな字を書けるようになりたいかという視点で先生やテキストを選ぶことは大切です。
④知識と技術の両方に精通している
綺麗な字を書く為には、最終的に感覚に落とし込むことが大切ですが、
感覚に落とし込むまでは、目的達成に必要な知識と理論が練習のサポーターになります。
感覚的な教え方は対面式の指導だったり、生徒さん自身が感覚的な教え方をして欲しいと思っている場合は強みになりますが、
感覚的な教え方だけでなく、技術的で論理的な指導がなされると、より一層理解が深まります。
また、技術の高さは知識と理論の正しさを裏付ける重要な要素です。
言い換えれば、知識や理論が豊富でも、実際に字が綺麗に書けなければ、その正しさを証明することができません。
よって、字は知識と技術の両方に精通している先生に教えてもらうと良いでしょう。
⑤自分の目的と先生の指導目的が一致している
これは先生の良し悪しの問題ではなく、マッチングの問題ですね。
例えば、自分はビジネスシーンで最低限必要な部分だけ習えば良いという方と
硬筆検定を受けたい方や硬筆コンクールに作品を出したい方では、学習する内容も変わってきます。
前者は、履歴書、封筒書きなど実用的なシーンで求められるものに絞って字の練習をした方が良いですし、
後者は古典や字典まで分析して練習していく必要があります。
このように、目的に合わせて先生を選ぶことも重要な判断基準になります。
⑥先生自身が字を書くことに喜びと楽しさを見出している
「字を書くのはこんなに楽しいんだよ(^O^)/」という雰囲気がにじみ出ている先生は、生徒さんにも字を書く楽しさを伝えてくれます。
実際、「綺麗な字を書かなければ。」という思いで字を練習している人より、「字を書くって、楽しい!」と思っている人の方が、好奇心が成長の後押しをしてくれるので、早く上達します。
楽しそうに字を書く先生に教われば、同じ空間で字を習うだけでも楽しい空気感が移ってくるので、生徒さんには良い影響を与えてくれますよ。
⑦今回の記事のまとめ
以上、先生の選び方についてお話ししていきました。
私自身も独学で行き詰った時は、先生方の力を借りてきました。
どの先生も、私の字の良い部分を見つけながら、それを生かせるような技術を教えて下さいました。
そのおかげで、今の自分の字が出来上がったと思っています(*´▽`*)
自分に合った先生に巡り合えば、自分の潜在能力が一気に引き出されるので、「これからペン字を先生に習いたい!」という方はこの6つの視点を参考にしていただければと思います。
それでは、また!