【ペン字】筆ペンとボールペンの使い方の違いは?筆ペンをうまく使いこなすコツ

硬筆(ボールペン・水性ペン・鉛筆、他)

 

こんにちは!

 

清晏(せいあん)です。

 

今回の記事は、

 

筆ペンとボールペンの使い方の違いは?筆ペンをうまく使いこなすコツ

 

というテーマでお送りしたいと思います。

 

日常生活では手書き文字を書くときにボールペンを使う人が多数派だと思いますが、冠婚葬祭など「ここぞ」という場面では筆ペンを使うことが多いと思います。

 

この記事を読むことで、ボールペンだけでなく筆ペンを使うときのコツを知ってもらえればと思います。

 

それでは、早速行きましょう!

 

①【筆ペンとボールペンの違い】起筆と終筆の動き

 

起筆(きひつ)とは筆やペンの入りのことで、終筆(しゅうひつ)とは筆やペンの止めのことです。

 

筆ペンとボールペンを比べた場合、筆ペンの方が複雑な動きをしています。

 

筆ペンの方は起筆でしっかり打ち込んでいます。

 

一方、ボールペンの方は筆ペンほど打ち込みは強くありません。

 

縦画の場合

                 

 

 

筆ペンの方は、ただ真っ直ぐ線を引くのではなく、起筆と終筆で「止め」の動きが入っています。

 

横画の場合

 

 

横画も、基本は縦画と同じ筆遣いをしています。

 

点の場合

 

 

ボールペンの方は点を「打つ」イメージですが、筆ペンの方は点を「引く」動きが入っています。

 

右はらいの場合

 

 

 

筆ペンの方ははらうまでに「溜(ため)」がありますね。

 

左はらいの場合

 

 

 

筆ペンの方ははらいに向けて線がだんだんと細くなっている様子が見受けられます。

 

いずれの点画も、筆ペンの方がボールペンよりも1画1画に必要な動きが多くなっています。

 

②【筆ペンとボールペンの違い】線の強弱の付け方

 

一般的に、筆ペンの方が線に強弱をつけることができ、立体的かつ芸術的な表現ができます。

 

筆ペンはボールペンよりも紙に触れるペン先の面積を自由自在に変えられるからです。

 

また、筆ペンの穂先(筆の先っぽのこと)は弾力があるので、紙から受ける反発を上手く使いながら書くことで線に強弱をつけることができます。

 

③【筆ペンとボールペンの違い】ペン先のコントロールのしやすさ

 

筆ペンは穂先が長く弾力があるので、ボールペンに比べるとコントロールが難しいです。

 

皆さんの中にも学校の書写の時間に筆を扱った時に、

 

(思ったように穂先が動いてくれないな)

 

とか、

 

(穂先がグネグネして書きにくいな)

 

と、感じた人は少なくないと思います。

 

これは、先程述べた筆の性質が関係しています。

 

ボールペンを扱うときはペン先に気を取られることはあまりありませんが、筆ペンを使うときは穂先をコントロールすることにエネルギーを注ぐようになります。

 

神経を使うので大変な部分ではありますが、それゆえに集中力が増したり、上手く筆を扱えるようになると綺麗な線が出たりするようになります。

 

④【ポイント】筆ペンを扱うときの注意点

ペンを立てて持つ

 

 

 

筆ペンで綺麗な線を出すためには、ペンを立てて扱うことが鉄則となります。

 

これは、書写や書道でも同じです。

 

筆先が寝ている(倒れている)と線がのっぺりとしてしまい、メリハリのない線になってしまうからです。

 

字を書き始めてから書き終えるまで、常にペンをたてながら書くことを意識してみましょう。

 

起筆と終筆を綺麗に整える

 

起筆と終筆が整っていることは筆ペンで書かれた字を圧倒的に綺麗に魅せてくれます。

 

字形が同じだったとしても、起筆と終筆の処理が上手くできているかどうかで、見た目に与える影響は一目瞭然です。

 

例えば、この2つの「月」という字は字形自体は大差はありませんが、起筆と終筆のまとめ方の差が見た目の差を生んでいます。

 

 

↑起筆と終筆が整っている字。きりっとして引き締まった印象を与えます。

 

 

↑起筆と終筆の処理がされていない字。のっぺりとした印象を与えます。

 

この起筆と終筆を上手く整えるためには、先程も述べたようにペンを立てて書くことが重要になってきます。

 

原則として横画・左側の画は細く、縦画・右側の画は太く

 

 

例えば、「日」という字を例にとると、

 

横画は細く、縦画は太く書かれています。

 

 

また、同じ縦画でも左側より、右側の方が若干太く書かれています。

 

こうすることで、字に立体感を出すことができます。

 

筆先の4分の1くらいを使って書く

 

 

筆ペンの穂先は長いですが、実際に使うのは4分の1程度です。

 

筆全体を使おうとすると、べったりとしてしまい平面的で締まりのない印象を与えてしまいます。

 

力任せに書くのではなく、穂先の弾力を感じながらコントロールして書くことが大切です。

 

⑤今回の記事のまとめ

 

以上、

 

筆ペンとボールペンの使い方の違いは?筆ペンをうまく使いこなすコツ

 

というテーマでお話していきました。

 

筆ペンはボールペンの運筆(ペンの運び方)と似ていますが、線の強弱、穂先のコントロールが必要なところは書写や書道の方に通じると思います。

 

ペン字の中でも、筆ペンを扱えるようになると表現の幅が広がるので、興味のある方は筆ペンをたしなんでみて下さいね!

 

それでは、今回はこの辺で(^ω^)

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