こんにちは!
清晏(せいあん)です。
今回は、
【実体験】自律神経を整えるために「字を書くこと」が有効だった話
というテーマでお送りしていきます。

最近、ストレスが多くて頭の中がモヤモヤするな…

悩みすぎて、心におもりが乗っかっているみたい…
という方には、この記事の内容がお役に立てるかと思います。
私自身も心身の不調に悩んできた経験があるので、どのように抜け出したか、実体験を交えながらお伝えできればと思います。
【考察】なぜ字を書くと自律神経が整うのか?
スポーツ人生から一転、自律神経失調症になった時の話
私は、大学生の頃、部活が原因で腰椎看板ヘルニアを患ったことがあるのですが、
それをきっかけに、メンタルが落ち込みがちになり、自律神経失調症に陥りました。
整形外科に通ったり、鍼治療したり、ストレッチしたりさまざまな方法を取り入れていたので、身体の方は少しずつ回復していたのですが
精神的な面では鬱状態が続き、めまいや吐き気に1日中悩まされる期間が半年以上続きました。
そういうわけで食事もあまりとることができず、自然と体重が8Kg減っていました。
同時に小学2年生の時に発症した嘔吐恐怖症(パニック障害の1つ)の症状も強まって、当時は泣いたり苦しんだり、精神が分裂していて自己コントロールが難しくなっていました。
書道をしている時、症状が緩和されていることに気づく
ただ、そうした状況でも1日の中で数時間だけ、症状が治まっていた時がありました。
それは、書道の臨書をしていた時です。
腰椎看板ヘルニアの症状が落ち着き始めて、座れるようになった頃に練習を再開したのですが、
書道をしている時は、自分の内側ではなく、外側(書いている字)に意識が行っていたので、自分が体調不良であることを忘れていたのです。
同時に「精神的な問題は、自分にとらわれ過ぎている時に生まれる」ということも感じ、自我に執着しないことの大切さも意識するようになりました。
硬筆より「毛筆」がおすすめな理由
意識することが多く、雑念が湧きにくいから
硬筆も集中力を高め心を穏やかにしてくれますが、毛筆は硬筆に比べると、1字を大きく書く上に筆先のコントロールが必要になってきます。
目の前の字に向き合うことで精一杯になるので、自然と自我から解放されて集中モードになっていきます。
墨の香りで気持ちが落ち着きやすくなるから
墨に使われている香料は、香水のような刺激的なものではなく、ほのかに漂ってくる香りが特徴です。
和室や線香などの「和」を感じさせますし、優しい香りなので呼吸も深くなり、精神が安定していきます。
字を書くことが逆効果になることも【解決策あり】
字のクオリティを追求しすぎる
書作品を依頼されたり、展覧会に出品したりする場合は、どうしてもクオリティー重視になるので、上手くいかないと自分を追い詰めてしまうこともあります。
しかし、そういう時こそ、書への向かい合い方を見直す必要があります。
具体的には、字を書いたときに、

この部分がダメ!
という感情的なジャッジをするのではなく、

自分は○○なイメージを思い描いていたけれど、実際に書いた字はそれとは違うものになった。それを踏まえて、次はこの部分を変化させよう。
といった、事実に基づいたジャッジと分析をしていきます。
「ありのままの字を受け入れ、その後どう変化させていくか?」という客観的視点を持っていると、負の感情で自分を追い詰めずに済みます。
書くことに飽きてしまう
書くことに飽きている時は、
① 目的を持たずに惰性で書いている
② 何を意識すれば分からないまま書いてしまっている
③ 書きすぎて、疲れた
のいずれかの理由に該当することが多いです。
③の場合は休めばいいですが、①や②の場合は、自分の中で何か1つだけテーマを決めて、それを達成できるように書いていくと良いです。
善悪のジャッジをせずに「書く感覚」を味わおう
手書きの良いところの1つに、「書いているときに紙や筆(ペン)から伝わってくる感覚を味わえる」というものがあります。
理屈ではなく、「その感覚を味わうこと自体が心地良い」という状態に持っていければ、自然と自律神経は整っていきます。
本当に症状が重い場合は病院に行くべきですが、そうではない場合は、日々の心のメンテナンスとして、字を書くことを取り入れていくといいでしょう。
それでは、今回はこの辺で(^_^)/~