こんにちは!
清晏(せいあん)です。
今回の記事は、
【字を習う】独学よりもプロに習う?綺麗な字を書きたい人が確認しておくべきこと
というテーマでお話していきたいと思います。
皆さんが字の練習で悩むポイントの1つに「プロに習うか、独学のみでいくか」というところがあると思います。
結論から言うと、独学は可能ですが、
・学習者の現時点での知識・技能レベル
・目指すレベル
によっては、独学よりもプロに習った方が良い場合があります。
今日はその部分について詳しくお話していきますね。
初心者が独学で失敗する理由
正しい練習法の正誤を判断できないから
初心者は基本的に、知識も技術もほとんど持ち合わせていないので、正しい練習方法の正誤を判断すること自体が難しい場合があります。
初心者でも、正しい練習法を選択できるようにするためには
・素人ではなく、ペン字の先生が発信している情報を参考にする(硬筆書写技能検定で1級を取得している先生だと、なおよい)
・1人のペン字の先生が言っていることをうのみにするのではなく、複数の先生が共通して発信している情報を参考にする
ことが大切です。
ここを意識するだけでも、だいぶ質の良い情報が入ってきます。
正しい練習法を学んでも実行するのが難しいから
基礎・応用の区別がつかないor基礎をないがしろにしがち
どの分野でも「基礎が大切」と言われますが、初心者の方は
そもそも、どこまで基礎がなの?
どのくらいまでできたら、基礎が完成したと言えるの?
という疑問が湧きやすいです。
ちなみに、私が考えているペン字における基礎は
「ひらがなを綺麗に書けるようになること」
だと、考えております。
綺麗に書ける、という言い方だと抽象的ですが、周囲の人から「読みやすいね」「綺麗な字だね」と言われるくらいであれば、まずはOKです。
1回1回、調べながら取り組むので時間が掛かる
独学中に分からないことが出てきた時は、基本的に、練習帳や辞書、ネットなどを駆使して調べながら取り組んでいくことになります。
今の時代、ほとんどのことは調べれば解決するのですが、欲しい情報にたどり着くまでに時間が掛かることも多く、根気が必要になります。
不明点を解決できずに挫折するから
挫折ポイント①:練習テキスト・参考書で挫折
ある程度、字について詳しい人は、解説で説明不足の部分があっても感覚で理解できることもありますが、そうでない人はつまずいてしまう可能性があります。
例えるなら、優しいレベルの数学のテキストを渡されても、できない人からしたら難しく感じるのと同じです。
人に頼らずに独学する場合は、自分が8割~9割方理解できるレベルのものを使うことが大切です。
挫折ポイント②:検索で挫折
テキストで独学を進めていると、どうしても疑問点は出てきます。
例えば、「あ」の書き方、と検索すると、たくさんの「あ」の書き方が出てきます。
その後は、
①たくさんの「あ」の中から、より良い「あ」を探す
②いろんな書き方があることに気づく
③複数の「あ」を比較して、さまざまなタイプで書いてみる
④自分で納得できる「あ」を書き上げる
というように、段階を踏んでいく必要があります。
また、「個別的すぎる悩み」「自分ならではの悩み」の場合は、検索しても出てこない場合があります。(出てきたとしても、かなり検索回数を重ねることが予想されます)
モチベーションを維持できないから
独学を成功させるには自己管理能力が重要です。
・一人で練習すること・孤独に物事に取り組むのが苦手
・飽き性
という方は、モチベーションを維持できない可能性があります。
プロに字を習うメリット
メリット①:練習方針を示し、サポートをもらえる
プロはその道の「成功の権化」みたいなものなので、
完全初心者の人が独自で練習方針を立てるよりも、プロに相談した方が上手くいきやすいです。
「この先生と私は能力も置かれた状況も違うから、参考にならないな。」
と、思ってしまうかもしれませんが、その道を極めていない人の直感は外れやすいです。
つまり、何が言いたいかというと、
プロのアドバイスはひとまず素直に信じて、
その練習指針が最適解かどうかを自分の想像だけで判断せずに、行動に移すことで確かめていきましょう。
特に、字のプロは、体系化された美しい字の理論を持っていて、一見難しそうなところや、気づきにくい改善点をシンプルに教えてくれます。
メリット②:余計なことで悩まずに済む
折れなくていいところで心が折れる原因
悩むポイントがずれていると、折れなくていいところで心が折れてしまいます。
例えば、
理由は分からないけれど、なんだかずっと同じような字を書いてしまってなかなか上達しない
と、悩んでいたとしましょう。
もし、「理由は分からないけれど」と、感じているまま練習を続けているのであれば、その悩みは練習の足かせになってしまいます。
「理由が分からない」ということは、「解決するための情報や術を知らない」ということです。
分からないのであれば、いつまでもモヤモヤしたり、自分の頭だけでぐるぐると考えたりするのではなく、正解を知っているプロに質問するようにしましょう。
私も悩んでいる「風」に陥っている時があるのですが、
調べることや、プロに質問するのを
「手間がかかるなぁ。」
とか
「このくらいのことは自分で解決したい。」
と思ってしまうことがあります。
でも実は、この考えこそが、さらなる面倒や手間を引き寄せているのです。
こういう時は、潜在的に「行動するのが面倒だ」と思っていて、それをカモフラージュするために考えたり、悩んでいる「風」になってしまっているように感じています。
ただ、脳内に知識を持ち合わせていないのにも関わらず、「あーでもない、こうでもない。」と考えたところで、出てくる答えの質は知れているんですよね。
むしろ、「悩んでドツボにはまりそう…。」と思ったときは、悩みのポイントを書き出して、それを解決するための行動をとっていくことが重要だと私は考えています。
プロに聞けば、自分が何日も悩んでしまうような問題を数秒、数分で解決してしまうからです。
直すべきポイントを端的に示してくれる
自分だけで練習していると
「なんとなく書けてない。」
というように、感覚的にしか良し悪しが分からないことも良くあります。
しかし、プロに聞くと上手く書けない原因になっていた「盲点」を外してくれます。
自分では気づけなかった問題点を端的に教えてもらえますし、その改善方法も提示してくれます。
できない原因と解決策が分かってしまえば、練習はサクサク進むので、心軽やかに楽しむことができます。
分からないことは質問できる
悩む時間をカットするためには、質問できる環境に身を置くことが大切です。
分からないところがあるのにも関わらず、いつまでも質問できないでいると、
精神的にも技術的にも、成長の妨げになってしまう可能性があります。
そんな時、プロに質問できる環境にいれば、どんどん自分の課題をクリアしていくことができます。
メリット③:【停滞を回避】上達スピードが早くなる
1人で練習している時に、壁に当たることは誰でもあると思いますが、
プロがサポートしてくれると、壁に当たっても乗り越え方を教えてくれます。
何事も「コツをつかむ」という経験がとても大切で、
例えば、子供の頃を思い出してほしいのですが、
「自転車を乗れるようになりたい!」
と思ったとき、どうしましたか?
中には、「自転車に乗れるようになる方法」といった本を読み漁って勉強した人もいるかもしれませんが、
大抵の人は、既に自転車に乗れるお父さんやお母さん、お兄さんやお姉さん、近所の友達から教わって、ひたすら自転車をこぐ練習をしたのではないでしょうか?
ここからわかることは、
実際に自転車が上手く乗れるようになるには、
①自分で自転車の乗り方を体得していく
②実践練習をしている時にリアルタイム、又は定期的にアドバイスをくれる存在
の両方が必要だということです。
1人での練習もコツをつかめないことはないのですが、サポートしてくれる人がいた方が1回1回、直すべき課題が見つかりやすいですし、その分早く上達していくことができます。
メリット④:初心者では知りえない新しい情報が入り続ける
当然のことではありますが、プロは初心者の方よりも多くの知識や技術を持っていますし、
専門家ということで、常にその道の学びを深めています。
つまり、独学で玉石混交の情報から必要な情報を探り当てていくより、
プロの傍で知識や技術を学んだ方が、質の高い情報が入りやすいのです。
私自身、独学ばかりではなく、同じ道を進んでいる人からアドバイスをもらいに行くことも多々あります。
やはり、知識や技術が豊富に詰まった具体的なアドバイスは、自分の技術を向上させてくれると実感させられます。
メリット⑤:向上心を保ち続けられる
プロは最先端の技術や知識を学び続けています。
向上心の高い人から学んだり、向上心が高い生徒さんが多いコミュニティに身を置いて練習に励んだりすることで、自然と自分もそれに同調してきます。
このように、周りの人の力を借りて練習に取り組むことはいい方法だと言えます。
【相互依存】人に頼ることは双方にメリットがたくさん!
なんでも自分の力でやらなければ、と思っている人は
人に頼ることに罪悪感をもってしまったり、あるいは、自律していない自分を見ているようで嫌だと思ってしまうのかもしれません。
私も元々、自分で何でもやりたい派だったので、人に頼ることが苦手だった時期もあります。
ただ、今の私が思うのは、個、単体として自律しているよりも、前向きな「相互依存」ができる人の方が、結果的に自律しているということです。
「相互依存」とは、お互いが居ないとダメになる「共依存」とは違い、
自分の強みや弱みをお互いに提供し合いながら、補完関係を築き上げていく、前向きな依存関係のことです。
プロから教わることで得をするのは、学ぶ側だけではありません。
プロも、学ぶ側の問題解決をするために自分の知識や技術を磨き続けますし、それがやりがいとなっていくのです。
補完関係がバッチリはまると、双方が成長できるというメリットがあるのです。
今回の記事のまとめ
以上、
【字を習う】独学よりもプロに習う?綺麗な字を書きたい人が確認しておくべきこと
というテーマでお話させていただきました。
「綺麗な字を書きたいけど、どうやって練習していこうかな?」
と考えている人は、プロに頼ることも視野に入れてみてくださいね。
どんな先生に教わると良いか、についてはこちらの記事も参考にしてください。
それでは(^ω^)