【字の練習・書道】お手本の真似をする(臨書)メリット6つ!最初は模倣することが大切です

こんにちは!

清晏(せいあん)です。

以前、別の記事で「ペン字は、自分が書きたいと思えるような憧れる字をお手本として選んで、それを使って練習していくといいですよ。」というお話をしたことがあります。

では、お手本を真似することにはどんなメリットがあるのでしょうか?

今日はその部分のお話をしていきたいと思います。

①「できない」部分を自覚することができる

お手本の細かい部分まで、コピーしたかのようにそっくりそのまま模倣することを、書道では「臨書」と言いますが、

この練習は腕前を上げる為には必要不可欠なものとなります。

絵でいうと、デッサンとか模写にあたる部分だと思います。

この段階では、自分なりのアクセントやオリジナリティーは一度無視して、

むしろ、その手本に自分が染まっていくイメージでやっていきます。

「個性がなくなるけど、いいの?」と思うかもしれませんが、

いったん自分ではないものに染まると、そこから自分に必要な要素だけ抽出して

後々、自分の字を確立していく時に活かしていくことができるのです。

また、模倣には、時間を掛ければゴールに到達するという安心感があります。

お手本をそっくりそのまま写す練習の時は、手本が正解なので、

そこからずれた字を書いた場合は、自分の字の方が違っているということになり、言い逃れができません。

そういった意味で、模倣は自分の書いた字にとことん向き合わざるを得ないのです。

出来上がった時に、どこで苦戦したか、どのくらい時間がかかったか、より良くするにはどうすればいいのか、と考えることで、

できない部分を自覚し、次に繋げていくことができます。

模倣を通して、自分に足りない部分を学び、そこからオリジナルを作る次元へと引き上げていくということですね。

②客観視する力が養われる

客観視は、見る側に違和感を抱かせない字を書く為に大切なことです。

その為には、「この字を書く為にはどういう過程が必要なのか?」という問いに対して、仮説を立てる必要があります。

手本(完成品)という答えを見たうえで、この答えを導き出すのにふさわしい筋道を立てていくのです。

客観視する力が高まるほど、細かい部分まで気付けるようになります。

これは、字形・線質を分析する力や洞察力も養われていくということでもあります。

③目と手がリンクすることで狙い通りに字形や線質を表現することができる

考えていることと、実際の動きがリンクする、この能力は非常に大切です。

どれほど頭の中で正しいシュミレーションができていても、それを実際に表現できなければ結果として何も残りません。

目で見たことを頭の中で整理し、その通りに表に出していく、この一連の訓練が必要になってきます。

模倣はこうした訓練に打って付けです。

模倣が上手い人は、自分で書きたい字が出てきた時も、イメージ通りに書く能力が高いのです。

④自分の潜在能力を引き出してくれる

皆さんは、学生の頃、書写のお手本をノートの下に差し込んでその上をなぞり書きし、

いかにも自分が綺麗に書いたかのようにみせたことはありますか?

私は練習の時は、結構やっていたのですが、

普段の自分には到底書けない字なのに、なぞったらそれなりに綺麗に書けるので、「こんな字がいつでも書けたら良いのにな〜」と思っていました。

なぞり書きと模倣の違いは、前者は頭をあまり使わずに(本当は使った方がいいですが)手に覚えこませており、

後者は頭を使いながら、手にも覚え込ませることにあります。

なぞり書きも感覚に落とし込めるという点で有効な練習ですが、

模倣はなぞり書きよりも負荷がかかるので、自分の能力を引き上げてくれます。

⑤五感で字の美しさを楽しむことができる

模倣している時は、例えるなら整体で骨格矯正をしてもらっているときの感覚を味わえます。

模倣の後は、自分の字の歪みを矯正して、スッキリした字を書けるようになります。

今まで、自分が個性だと思っていた部分が余計なものだと気付かされたり、

「自分は今まで違う書き方をしていたけれど、こうやって書くと綺麗に見えるのね〜。」という発見があったりします。

視覚的に楽しめるのはもちろん、ペンを通して、指先や手首に伝わる感覚を味わえるのはペン字の魅力だと思います。

⑥書き手の思いに触れることができる

これは、書道の臨書をする時に感じられることが多いかもしれませんが、

作品を書いている人の人物像やその時代の歴史的背景などを知った上で書いていると、自分の内面と通じ合えるような気がするのです。

どの作品も人間がダイレクトに生み出したものなので、気持ちが字に反映されやすいのだと思います。

例えば、有名な書家に「顔真卿」という人がいるのですが、非常に独特な技法を使っています。

燕尾と言って、右払いが燕の尾のように 二つに分かれているのですが、

これは、書聖と言われた、王羲之の凛とした滑らかな書風に反発した結果、確立されたものだそうです。

調べていただくと分かりやすいと思うのですが、たしかにこの2人の書風は対極な感じがするんですよね。

私は王羲之から入った人間なので、初めて顔真卿を見たときは、率直に「このはらいは、なんだろう…?」と飲み込めませんでした。

顔真卿の楷書は賛否両論あるのですが、力強さと雄大さを兼ね備えた独特な雰囲気をまとっています。

私の中では、書道は現代アート界に比べると、保守的な印象があるのですが、

書道界でも批判を浴びながらも新しい書法を確立している書家がいると思うと、伝統と革新の化学反応を見ているみたいで楽しいんですよね。

⑦今回の記事のまとめ

以上、模倣の意義についてお伝えさせていただきました。

ペン字や書道の分野に限らず、真似をするということは物事の上達に良い影響をもたらしてくれます。

模倣によって得た技術は、自分のオリジナリティを引き出す良きサポーターとなってくれるので、

オリジナリティを磨きつつも、模倣も大切にしていくと良いですね。

 

それでは、今回はこの辺で(*´꒳`*)

 

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