【字の練習】手本通りに書いているはずなのに、綺麗に書けていないと感じる人の対処法

硬筆(ボールペン・水性ペン・鉛筆、他)

こんにちは!

清晏(せいあん)です。

初心者はもちろん、長年取り組んでいる人でも意外と陥りがちな状況があります。

それは、「手本通りに書こうとしているのに、しっくりこない。」ということです。

この原因を知識面と技術面から考察して、解決策も提示していきたいと思います!

①真似しているのに、手本と同じ字形にならない理由

自分の書きクセを把握していない

手本の真似をしているのに、同じ字形にならないのは、ちゃっかり自分のクセが出てしまっているからです。

例えば、普段の字が丸みを帯びている人は、カチッと書くべき字まで曲線的に書いてしまう傾向があります。

「これは、自分の個性だ!」と言う方もいるかもしれませんが、それは個性というより、自分に染み付いてしまった習慣ですね。

字形を変えることは、自分の個性を失うようで嫌だと感じるかもしれませんが、洗練させていく中で、どうしても残ってしまうものが個性なので、残そうとしなくても勝手に残ります。

なので、そこは安心してくださいね(*^^*)

お手本の捉え方に盲点がある

「手本をよく見て書きましょう」とは言われるものの、この「よく」見るとは、どういうことなのでしょうか?

練習を始めたばかりの方は、手本をよく見て書いている方がほとんどだと思います。

それなのに上手く書けないと感じるのは、ここの捉え方に原因があります。

お手本をよく見る。」というのは「じっと見る。」ということだけではなく、「お手本の字に表れているあらゆる特徴を把握しましょう。」ということなのです。

最初のうちは気をつけることが多い

字の練習は、自動車教習と似ています。

自動車教習を受けている人や、運転免許取りたての人は、長年運転経験を積んでいる人以上に、意識を集中させて、緊張感をもって、真剣に運転していると思います。

それなのに、何故ミスが出てしまうかというと、1つの部分に集中しすぎて、視野が狭くなってしまうからです。

ここで、実際にペン字における例を挙げてみます。

例えば、「む」という字があった場合、

ペン字初心者の方はの部分に意識を集中させると思います。

「結びの部分は、字の下の方で、三角形を意識して書くんだな。」と気づいて、手本に忠実に書こうと努力します。

一方で、ペン字の練習に取り組むようになると、の部分に加えて、

①1画目は左が長めで、右は短く。

②下のラインは揃える。2画目の終わりは真上にはらい、長さは横の中心線を越えないようにする。

③3画目は、2画目のはらいからの繋がりを意識して書く。

というように、瞬時に必要な情報をくみ取れるようになります。

②字形がとれていても、線質が悪いと綺麗に見えない

字形が全く同じでも、線質が悪い(手の震えが字に伝わってしまっている。)と、綺麗に見えません。

分かりやすい例でいうと、お手本の字そのものと、お手本の字をなぞり書きしたものでは前者の方が綺麗に見えます。

よって、字形だけでなく、線質にもこだわる必要があります。

線質に関しては、ペンの動かし方に緩急を付けたり、筆圧を調整したりすることで変化させることができます。

③上手く書けない時は、旧字形から新字形への過渡期であると考える

上手く書けないと感じるときは、今まで自分に馴染んでいた字から、ワンランク上の字に移行している期間だと捉えればいいです。

何度も繰り返し練習していくうちにコツがつかめてきますし、そうしているうちに、いつの間にか綺麗に生まれ変わった字が、自分の字となっていますよ(^^)

④お手本をなぞり書きしてみる

解決策の1つとして、お手本をなぞり書きしてみる、というものがあります。

しかし、ただなぞるだけでなく、注意してほしいことがあります。

それは、

①点画ごとに緩急をつける。

②「これは自分の字である」という意識をもって書く。

ということです。

①に関しては、字形だけでなく、「はらいは素早く、トメはゆっくり」というように、線にメリハリをつけてほしいからです。

②に関しては、お手本の字と自分の字を同化させる意識を持つことで、手に字形を覚えさせやすくする為です。

この2つのことを意識すると、上達が早くなるので、是非練習に取り入れてみてくださいね。

⑤まとめ

以上、字を綺麗に書けていないと感じる原因と対策方法をお伝えさせていただきました。

一見、周りの人と同じ練習をしていても、取り組む人の意識や着眼点次第で結果は変わってしまいます。

なので、1つ1つの練習の質を高めるためには、流れ作業のようにするのではなく、常に頭を働かせて考えながら行う必要がありますね。

初めは難しく感じるかもしれませんが、こうしたことも習慣化させれば、段々と苦ではなくなっていきますよ。

綺麗な字が書けるようになることは、自分が思っているより驚きと喜びを与えてくれるので、

焦らず、自分のペースで練習に取り組んでいきましょう。

 

それでは、また次の記事で(^_^)

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