こんにちは!
清晏(せいあん)です。
本日は、
ペン字練習の本は効果なし?挫折を防ぐコツは手本の「着眼点」と「解釈」にあり!
というテーマでお送りしていきます。
ペン字練習帳やお手本を購入して練習しているけど、いまいち効果が出ていないような…
お手本の解説を見ながら書いているのに、手本と同じような字にならない(泣)
というお悩みを抱えている方はこの記事がお役に立てるかと思います。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
[rtoc_mokuji title=”” title_display=”” heading=”h3″ list_h2_type=”” list_h3_type=”” display=”” frame_design=”” animation=””]ペン字練習の本で効果が出ない原因(1か月以上、練習をしている場合)
お手本の「着眼点」がわかっていない
字を書くのが苦手な人は、お手本を見たときに着眼点がわからず、なんとなく字を眺めている状態になってしまうことがあります。
一方、綺麗な字を書く人は、字の配置、大きさなど全体像をつかんだ後、字の余白、一つ一つの点画の特徴、線質など、数ミリ単位の細かい違いにも目を向け分析しています。
崩れた字は、多くの人が見ればわかると思いますが、初心者の方は、「整った字」と「きれいっぽい字(=実は整っていない字)」を判断するのは、難しい場合があります。
しかし、ペン字の練習をする上では、本当の意味で端正な字が何なのかを判断できるだけの審美眼を身に着けていくことが大切です。
そうすることで、お手本をよく見る力が育っていきます。
お手本の解説のとらえ方に客観性がない
美しい字には一応理論があるのですが、それを知らないと自分の裁量で好き勝手に意味づけしてしまう可能性があります。
例えば、書道に比べ、ペン字は右上がりが強くないのですが、もし右上がりが強い字に対して「勇ましくてかっこいい」と意味づけしてしまえば、自分好みの字は書けても、一般的な美とはかけ離れてしまいます。
綺麗な字を書きたい人は、どうしても見る側の目線も考える必要があるので「普遍的な美しさ」という概念にもアンテナを張っている必要があります。
とはいえ、初心者の方は様々なタイプの字を分析しなれていないため、客観的な判断をするのは難しいです。
そういった場合は、ペン字の先生に添削してもらうことも1つの手です。
お手本の解説だけを見ていて、字から分かる情報を見落としている
手本の解説は、最低限抑えるべきことは書いてありますが、すべてを語っているわけではありません。
書かれていないことは、自分で気づいて汲み取る必要があります。
例えば、ペン字も書道ほどではないですが起筆(筆先、ペン先の入り)の向きを意識する必要があります。
また、字形を整えるだけでなく、線に強弱をつけて書くことも大切です。
このように、解説には書かれていなくても気を付けるべきことはあるので、自分の観察眼を頼りに分析しながら書いていきます。
では、初心者が正しい着眼点をもつにはどうすればいいのか?
ペン字を上達させるためには、お手本の情報を適切に見抜き、自分の手で再現する力を養うことが必要不可欠です。
その感覚は、練習の中で磨いていくことができますが、少しコツが必要です。
以下の記事では、実際に私が練習しているときに気を付けていたことをまとめています。
ペン字を効率的に学ぶコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【大前提】手本の字と対等な字になる意識を持つ
お手本を決めるとき、「こんな字を書けるようになりたい!」という思いで選んだことと思います。
まず、前提として以下のように思うことが大切です。
「こんな字を書けるようになりたい=自分にもこの字を書く能力がある」
私は、物事を上達させたい人は自分にとって理想的な「前提」を持ち続け、それが「正しい」と思って突き進むことが大切だと考えています。
例えば、先生の字やお手本を見たときに
こんな綺麗な字書けるかな?とりあえずやってみるけど、上手くなるか分からないや…
と思いながら練習するのと、
つまり、この字が書ければ字が上手いってことね。じゃあ、この通りに練習していこう。
と思える人とでは、後者の方が上達する可能性が高いです。
後者は物事をシンプルに考えている分、自分の足を引っ張るような考えが頭の中にありません。
前者は、やっていくうちに「上手くなれるかも!」と思えたら、問題ないですが、上手くいかなかったときに様々な理由を付けて諦めてしまう可能性があります。
他の記事でも書いていますが、ペン字に才能の有無は関係なく、むしろ自分のモチベーションをどのように保つかの方が重要です。
なので、皆さんもお手本の字を崇め奉るのではなく、未来の自分の字だと思って練習に取り組んでみてください(^^)
添削した(された)字との向き合い方
字が一番上手くなるのは、欠点に向き合ってそれを乗り越えたときです。
つまり、添削した(された)字をいかに見直して次に繋げていくかが重要です。
大抵の人は、自分の字を添削したり、先生に直されたらそれを見ながらもう一度書き直すと思います。
勿論、この過程は絶対必要なのですが、もう一つやって欲しいことがあります。
それは、添削した(された)時に、その字に直すべきポイントを直接言葉で書き込んでいくということです。
これをするメリットとしては、時間が経ってから振り返るときに、自分がどのように指摘されたかを思い出しやすくなることです。
また、自分のできていない部分を把握して言葉にして残しておくことは、自分の字を客観的にみる練習にもなります。
【無駄を省く】質を意識して量をこなすことが大切(注意点あり)
量と質の問題は、勉強でもスポーツでもしばしば取り上げられますね。
ペン字に関しては、質を意識して量をこなすことが大切です。質を意識するというのは、惰性ではなく、一回一回、適切な練習法で取り組んでいくということです。
しかし、それと同時に、質を保てるだけの量をこなすという意識も持つ必要があります。
というのも、手が痛くなったり、肩が凝ったりしているのに字の練習を続けると、少なからず字形が崩れてくる上に、手に悪い癖が刷り込まれてしまいます。
私自身は悪い動きを刷り込むぐらいなら、一回休憩して手本の字を見るなどして審美眼を養う時間に当てた方がいいと考えています。
また、量に関しては、毎日練習していれば身体も慣れ、次第に練習に取り組める時間も長くなっていきます。
正しいペン字練習で挫折を防ぎ、モチベーションを上げよう
以上、
ペン字練習の本は効果なし?挫折を防ぐコツは手本の「着眼点」と「解釈」にあり!
というテーマでお送りしました。
字に対して、自分がどんな意味付けをするかによって見た目が変化していくので、自分の審美眼をどんどん磨いていきましょう。
それでは〜(^^)/~~~