こんにちは!
清晏(せいあん)です。
今回の記事は、
【心に響く言葉】心を落ち着かせたい・座右の銘にしたい「禅語」をデザイン書道作品と共にご紹介
というテーマでお送りさせていただきます。
自分の気持ちを落ち着けてくれたり、励ましてくれる言葉に出逢いたい!
書道の掛け軸をみるのが好き!
という方におすすめの記事になっております。
私は書道家ですが、デザイン書道の作品を制作するときに「禅語」を書く機会が多いです。
禅語と書道は真実や美を追求するところや、簡素さと奥深さがにじみ出ているところが共通点であり、相性の良さを感じております。
そんな心和らぐ禅語を、私の作品と共にご紹介させていただきますので、お楽しみいただければと思います。
明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)
本当に大切な宝物(明珠)は自分の手の中にあるという意味です。
私たちは、幸せを外に探し続ける傾向がありますが、本当に大切なものや幸せは、私たちの手の中にあります。
幸せとは何なのかを考えさせてくれる禅語です。
洗心(せんしん)
心の中の汚れや悪い感情を取り除き、清らかな心を持つことを意味します。
人生では楽しいことや嬉しいことだけでなく、辛いことや苦しいことも経験します。
自分が「悪い」と判断した出来事に対して、人はネガティブな観念を生み出しやすくなりますが、それが積もりに積もると身も心も重くなっていきます。
また、ネガティブな観念が蓄積すると、そこから滲み出る雰囲気が周りの人にも影響を与えていきます。
周りの人や自分を大切にするため、心を整えることは大切だと思わせてくれる禅語です。
且緩々(しゃかんかん)
慌てることなくゆっくりと物事を進めていこうという意味です。
現代社会は効率・合理性が求められる傾向があるので、焦燥感に駆られながら日々を生きることもあるかと思います。
しかしながら、早く結果を出したいと急ぐ気持ちがあるときほど、焦りからミスをしてしまうことがありますよね。
そんな時に「焦らず、ゆっくりいこう」と自身に声を掛けてあげると、気持ちを立て直すことができます。
心の緊張の糸をほどいてくれるような禅語ですね。
百雑砕(ひゃくざっさい)
「百雑砕(ひゃくざっさい)」とは、私たちの心を束縛する固定観念は、こっぱみじんに打ち砕いてしまえ、という意味です。
固定観念をもって生きると思考を巡らせる必要がないので、脳を楽にしてくれますが、人生の可能性や自由を奪ってしまいます。
心や思考を縛るすべてのものを打ち砕き、自分にとって不要なものを全てそぎ落として残ったものがその人の「軸」です。
自分軸に沿って生きることが、真の自由を手にできると教えてくれる禅語です。
我逢人(がほうじん)
人との出逢いによって、人生は大きく変化する可能性を秘めているという意味の禅語です。
人生の大きなイベントの中には、就職・結婚・出産などがありますが、いずれも「人」との出逢いが運命を作っています。
自分の望む道を生きていれば、出逢うべき人に出逢える可能性は高まります。
また、「こんな人に出逢いたい」という想いがあるのであれば、その人にふさわしい自分になれるように成長していく必要があります。
自分軸で生きることと、人との出逢いを大切にすることで、人生がより良いものになると気づかせてくれる禅語です。
禅語×書道で心を整える
禅語は気づきや癒しを与えてくれます。
また、今回載せた作品は書道の中でも「デザイン書道」という分野で、字や言葉の持つ意味をデザインに反映させながら書いております。
私の中では、禅語を「書く」ことで、その言葉の意味を深く理解しようとする時間を持つことができているように思います。
禅語に興味のある方は、お気に入りのものを見つけて書いたり、飾ったりするのも楽しいかと思いますよ^^
それでは、今回はこの辺で!