こんにちは!
清晏(せいあん)です。
今回は、ペン字練習の王道「なぞり書き」で
上手くならない原因についてお話していきたいと思います。
なぞり書き自体は、昔からどんな字の練習にも
取り入れられていることなので、適切な方法で行えば
上手くなることは間違いありません。
しかしながら、
「ただなぞるだけで大丈夫…?」
と不安になってしまうこともあると思います。
これは、本気で字を綺麗に書けるようになりたいと思っているからこその
悩みだと思うので、この記事ではそんなお悩みを解決していきたいと思います。
[rtoc_mokuji title=”” title_display=”” heading=”h3″ list_h2_type=”” list_h3_type=”” display=”” frame_design=”” animation=””]①【ペン字の練習】なぞり書きをしても上手くならない理由
なぞり書きという練習は適切な方法でやると、確かに効果があります。
では、なぞり書きをしても上手くならない場合は、どんなことが考えられるでしょうか?
一つ目の理由としては、
「何も考えずになぞり書きをしてしまっている。」
ということです。
勉強と同じで、例え手を動かしていても頭で何も考えていなかったり、
他のことを考えながらなぞり書きをしていたりすれば身に付きません。
もう一つは、「なぞり書きだけをしている。」ということです。
なぞり書きは効果的な字の練習法ですが、
そればかりでは字が上手くなることは難しいです。
サッカーで例えるなら、実践練習を積まずに、
ひたすらリフティングの練習だけを繰り返していて
「試合で結果が出ない。」と言っているのと一緒です。
字の練習でもなんでも、「これだけやっていればOK」
と言えるものはほとんどなく、様々な練習法を取り入れながら
多面的にアプローチすることが大切です。
②【ペン字の練習】なぞり書きの練習で気を付けたいポイント
なぞり書きは綺麗な字を書くための手段に過ぎない
ペン字を練習している人の最終目標は「お手本などを見ずに、自分の力でササっと綺麗な字を書けるようになる。」ということだと思います。
「お手本のなぞり書きをしていれば、手が自然と綺麗な字の書き方を覚えてくれる。」と考えている方もいると思いますが、これは半分正解で、半分間違いです。
というのも、なぞり書きはやっているうちに単純作業になりやすく、気を付けるべきところに意識を向けるのを怠ってしまう可能性があるからです。
英単語を覚えるときなどもそうですが、ひたすらスペルを写していればよいというわけではなく、
時には声に出しながら、時には耳で聴きとりながら、あるいは、英単語を隠して書けるかを試すなど、あらゆる手を尽くして覚えたことと思います。
ペン字の練習も同じで、なぞり書きは綺麗な字を書けるようになるための手段の一つにすぎず、淡々とやるだけでは不十分なのです。
なぞり書きで得られるのは、字形を整えるところまで【線質も磨くことが大切】
なぞり書きをすれば、字形は正確に捉えることができますが、線質まではなかなか真似ることは難しいです。
線質は、筆圧のかけ方、ペンの動かし方や書くときの速度によって変わってくるからです。
お手本やペン字練習帳のなぞり書きでは、筆圧はどの程度か、どのくらいの速度で書いているかまでは分かりません。
また、線質に関してはテクニックだけに頼るのは難しく、綺麗な字を書きなれていくうちに精度が高まっていくものなので、字形をマスターするのに比べると、習得するのには少し時間がかかりますね。
効果的ななぞり書きの仕方
なぞり書きは練習の補助的な感覚で取り入れていくことがおすすめです。
初めて書く字の字形を確認するため、又は自力で書いているうちにポイントが分からなくなって原点に立ち返りたい時にやると良いでしょう。
また、なぞるときは単調な作業だと思わずに、「自分の頭に字形をインストールさせて、いかにも自分の字かのように書く。」ことが大切です。
線の上を何も考えずになぞるのではなく、1画1画にメリハリをつけて、意識的にペン先を動かしていくという能動的な姿勢がなぞり書きの効果を高めてくれます。
③なぞり書き以外に取り入れるべき字の練習法【アウトプット】
なぞり書きはお手本という「答え」を見ながらの練習になるので、インプットに当たります。
日常生活で字を書くときは、お手本などは存在していないので、お手本を見ずとも綺麗な字を書けるようにする練習が必要です。
最初は、お手本を見ながら書いたり、なぞり書きをしたりして、脳内に綺麗な字形をインプットさせていきます。
ある程度、脳内と手の感覚に落とし込めたかな、と思えた段階で、今度はお手本を見ずに自分だけで書いてみましょう。
このようにアウトプットしていくと、お手本を見ながら書いていた時に見落としてしまっていた部分に気づいたり、分かっていたつもりでも、記憶が曖昧だったことを自覚したりできます。
このサイクルを繰り返していくと、手本の字が自分のものとなっていくので、日常的にも綺麗な字を書けるようになります。
④独学が難しい場合は先生に頼る
特に、ペン字初心者の場合は右も左も分からない状態だと思うので、独学で頑張ろうとするより、先生に頼ってしまった方が安心して練習を進めることができます。
「独学」ということにこだわりがある場合を除いて、「余計なことは悩まずに、とにかく最短で綺麗な字を書けるようになりたい!」という方は、その道に精通している人に教わりながらやっていくと良いと思います。
⑤今回の記事のまとめ
以上、なぞり書きで上達しない原因と、効果的ななぞり書きの仕方をお伝えしていきました。
こちらの記事も、なぞり書きのコツについて触れているので、参考にしていただければと思います。
それでは、今回はこの辺で(^O^)/